こんにちわ。
「任天堂の社員だった人」こと管理人のはちく(@hachiku_89)です。
9月30日、任天堂より新商品の発表がありました。
手のひらサイズのファミコンに30タイトルを収録
「ニンテンドークラシックミニ ファミリーコンピュータ」
11月10日、メーカー希望小売価格5,980円にて発売
参考
「ニンテンドークラシックミニ ファミリーコンピュータ」11月10日、メーカー希望小売価格5,980円にて発売任天堂株式会社
ニンテンドークラシックミニファミリーコンピュータを11月10日に発売するというプレスリリースです。
既に海外でNES版のクラシックミニの発売が発表されており、日本市場においてもファミコン版発売はありえない話では無かったのですが・・・。
当時、私の中では、
「海外市場にテコ入れを計る専用商品」
という位置づけで受け止めていました。
(わかりやすく言うと、2DSのようなもの)
さて、この報道を受けて、ネット上やSNSでは大絶賛の反応ばかり。
Amazonでは、すでに売り切れが発生しているようです。
でも、私は逆らいたい。
ネットの片隅で「これは間違っている」と言いたいと思います。
リメイクは、後ろ向きの仕事
任天堂の社風としては、「リメイクは後ろ向きの仕事」として捉えてきました。
ちょっと言葉が過ぎるかもしれませんが、「守りの仕事」と言えばいいでしょうか。
リメイク商品は開発費が抑えられ利益が見込めるものの、新しい遊びを創出してないからです。
(とはいえ、リメイク版のゼルダ開発に携わることもあり、現場としては既にプレイしたファンにも満足してもらえるように新機能の実装やバランス調整など懸命に行う現場でした。
リメイク=ハズレの仕事ということではないので、誤解なく。)
これまでのハードの終末期には、リメイクタイトルを外注開発させて、プラットフォームのタイトル切れ防止と確実な利益を狙うのが通常のパターンでした。
君島社長の「任天堂IPの活用」施策として、この商品も間違ってないと思いますが、進歩や発展が無いどん詰まりの戦略には代わりありません。
このニュースに絶賛の声を上げているのは、ある年齢以上のリタイアゲーマーだけでしょう。
そして、自分のゲーム愛の証明として購入するのでしょう。
みんな大人になりそれぞれの生活から、マトモに攻略する時間が取れるわけがないのに・・・。
おもちゃメーカー回帰
私がコレをみて、まず思ったことは、
「おもちゃを売り始める会社になっちゃったなぁ」
ということです。
おもちゃには、宿命的な特徴があると考えます。
強烈な購買意欲と飽き
現在の状況を観るに、
「強烈な購買意欲」
が醸成されています。
でも、私にはわかります。
これが息の短い商品だということが。
任天堂の歴史において、嫌な前例があります。
40年前に出た「カラーテレビゲーム15」をご存知でしょうか。
この商品は、「ワンハード・ワンソフト」ものといっても間違いないでしょう。
(ROMにソフトが書かれているのですから、ワンソフトです。 )
この「カラーテレビゲーム15」とニンテンドークラシックは何が違う?? と皆さんに問いかけたいです。
一通り遊び尽くしたら、割と短期間で売上が終息する商品でしょう。
「飽き」が早い商品だと思いますよ。ほんと。
また、強烈な購買意欲に合わせて生産を行いますので、シーズン後に在庫の山が出来るのも予想できます。
在庫の悪夢から脱却するための「ファミコン」だったと思いましたが、またあの時代に戻るんだなぁと思いました。
ものづくりの現場に居たので、こういう光景は悲しいです。
管理人はちく(@hachiku_89)のまとめ
いろいろとネガティブなことを書いては見ましたが、個人的には内部ハードがどういう構成で開発されているのか、興味深く関心を持ってます。
特にUSB電源で動作するというのが、想定外の情報でした。
任天堂としては、この商品については確実に成功する確証を得たはずなので、
- ファミコン+ディスクシステム
- (もしかするとツインファミコンも!?)
- スーパーファミコン
- N64
のニンテンドークラシックが順次発売されていくと思います。
ファンの声を答える形でいいと思うのですが、この商品群には夢がないなぁと思うしか無いです。
ファンの声に答えなかったのも、任天堂の姿の一つだったはず。
私はこのガッカリ感を、NXの発表に期待を寄せる形で未来に預けておきたいと思います。
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