【赤外線カメラ】NXの新特許情報を読み解いてみた。【ジェスチャー】

いろんなゲーム系まとめサイトには、取り上げられた「NXの赤外線カメラ」特許情報。

海外の情報をそのまま掲載して、解説までしてるところがないようですので、私の分かる範囲で、読み解いてみたいと思います。


 

特許の中身を解説

下の図は、簡単な利用のモデルですね。

グーを近づけると、フェイスマークは拡大する。
パーを見せると、フェイスマークは笑顔になる。パーを近づけると怒り、振動と音が鳴る。

という、説明です。

きちんと「手までの距離」と「手の形」を認識して、反応を起こすというのがキモです。

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こちらは、外形図になります。

ゲームパッドに似てますね。

注目すべきは、右側の4,5,7,8の部位です。

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4,5,7,8の部位は、Fig4のブロック図を見ると判るのですが、

4 = 赤外線カメラ
5 = 距離センサー
7 = 赤外線放射部

8 = プロジェクター

となってます。

8のプロジェクターの利用が、想定外でしたが、後述する使い方でナルホドと思いました。

 

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こちらが、赤外線カメラとRGBカメラを合成して、手の形(ジェスチャー)の抜き出しの説明です。

普通のカメラだけでは、手のひらの形を認識するのは難しいので、手のひらから放射される赤外線や本体から発した赤外線の反射を赤外線カメラで撮って、その情報と組み合わせることで、手の輪郭や形を認識させる仕組みです。

顔は赤外線の量が少ないので、IRカメラの画像処理できちんと消されてます。

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次は、手までの距離の測り方ですね。

プロジェクターから、手のひらに映像を投影して、赤外線カメラに映る手の大きさと距離センサーの情報を掛けあわせて、キャリブレーションをかけるということで、手までの距離情報を生成するのかと思います。

プロジェクターは、このためにあったとは!

これは、目からウロコでした。

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最後に

簡単ですが、私の分かる範囲で、読み解いてみました。

キネクトだったり、リープモーションだったり、インテルのリアルセンスなどで、人体のモーションを機器に取り込むのが、トレンドとしてありますよね。
http://www.kagura.cc/jp/

その機能実現に、高性能なプロセッサを用いたりもせず、安価な部品で課題解決させているというのは、実に任天堂らしいなぁと感心してしまうのです。
そういうところは本当に素晴らしい会社ですね。

 

そもそも「NXに使われるのか」という疑問があるのですが、個人的にはかなり採用されている可能性は高いと思います。

任天堂ハードの技術導入の特徴として、新ハードにいきなり新技術を載せるよりも、自社ハードで先行して使ったことがある技術を選んで投入する事が多いと言えます。

この前書いた、「フリーフォームディスプレイ」は、いきなりの新技術に当たりますし、この赤外線カメラはnew3DSのアイトラッキングで使った事がある技術で、こちらのほうが使われる可能性は高いと踏んでます。
〈参考 NXのコントローラーの話が盛り上がってるので、自分なりに考察してみた

 

また、正式発表まで時間があるので、このような予想は楽しいものですね。

こちらも、ハズレたらゴメンナサイ(笑)

 

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