【書評】むだ死にしない技術(堀江貴文)/治療より予防こそが死なない技術だと知ってほしい。

こんにちわ。管理人のはちく(@hachiku_89)です。

 

久々の書評企画。

今回は、

「むだ死にしない技術」堀江貴文著

を取り上げます。

 

以前に、私がホリエモン氏の「予防医療」に関する活動を受けて「ピロリ菌」の除菌についてエントリーを上げたことがありました。

【参考】胃ガンは予防できるんだから、さっさとピロリ菌検査したほうがいい事ありあまる!

 

本書は、その「ピロリ菌除去」を始めとする「予防医療」をテーマにした一冊になっています。

 

取り上げられてる疾病テーマとしては、

第一章「ピロリ菌」
第四章「歯周病」
第五章「レーシック・老眼・白内障」

となってました。

 


 

筆頭に持ってきた、第一章では「ピロリ菌」が取り上げられています。
書かれていることには全面的に賛成するしかありません。

 

ピロリ菌と胃がんの因果関係が明らかになってきており、ピロリ菌の除菌は健康保険を使って行えるわけです。
今の時代、検査をしない理由が見つかりません。

胃がんの検査を受ける人が、日本ではまだ10%ぐらいだといいます。
日本では、やっと2015年に内視鏡による胃がん検診が認められるようになったとか。

 

私のポリシーとしては、検診や人間ドックにおいて積極的に「内視鏡」を選ぶようにしています。

バリウム検査は信用出来ないという医者のアンケート結果を目にしてからは、バリウム検査に意味が無いと思ってます。
内視鏡であれば、内部の組織を直接見られるわけですから、 そりゃそういう結果になりますよね。

 

本書のいいところは、各章のテーマになっている疾病について、基礎的な説明がついているので、初めて知る人やわかったつもりだった人には、親切な構成になっていると思いました。

 

 

管理人はちく(@hachiku_89)のまとめ

非常に読みやすかった一冊でした。
1時間程度で読破できる内容でした。

自分も、予防医療に興味があったので、どういうことが事前に手が打てるのか知りたくて、本書を手にしたのですが、既に実施している部分も多かったです。

 

「レーシック」しかり、「歯科の定期検査」しかり。

歯医者については、半年に1回を目安に、歯石取りを目的に通院を続けています。

こちらは、先週歯医者に行ったときに撮った写真。
虫歯が見つからず、一安心でした。
歯肉のハレや出血が相変わらず続いていたので、そちらは要観察とのこと。

こういう積み重ねが大事です。
IMG 8412

 


 

そこをいくと、本書の対象ユーザーというのは、「健康に対して意識が低い」人たちを狙った本だと思います。

・テレビとかの健康番組のテーマを丸呑みしてしまうタイプ。

・統計的データやエビデンスに基づいた西洋医学を否定し、自然な民間療法を上位な存在と思い込んでいるタイプ

そういう、やや情弱さんに向けて執筆されたんだろうなぁと思いました。

彼らは彼らで、そんな自己認識を持ってるわけではなく、エンターテイメント化された医療情報系テレビ番組を大量に摂取し、「自分は見識深い」と思っているのが厄介ではありますが。

 

 

そういう情弱向けの本書には、ちょっとばかし危ない記述もあったりします。

以下は、歯科衛生士さんが執筆された、大変話題になったブログですが、確かにおっしゃる通り。

 

ホリエモン著「むだ死にしない技術」を歯科衛生士のわたしが読んでみた。検証と感想。(ママは歯科衛生士)

ホリエモンさんのこの本「むだ死にしない技術」の4章については、ほとんどがエビデンスのしっかりした、正しい情報が書かれているだけに、このパーフェクトペリオについては、なぜわざわざ紹介しようとしたのか、正直理解に苦しむ部分です。

http://www.mama-eiseishi.com/entry/2016/11/16/233014

 

私も「パーフェクトペリオ」については、6,7年以上前に聞きかじった情報で頭の片隅にありました。

謳われた効用から、画期的で虫歯が一掃できる薬品と思ったりはしたのですが、その後ぱったりと話を聞かなくなりました。
この本を読んで、久々に聞いたという感じです。

メインストリームに登れなかったというには、何らかの問題があったと思うのが正しい見方であると思います。

 

 

他にも、私がちょっと「オイオイ」と感じたのは、以下の記述です。

40代以降で老眼が始まると、遅かれ早かれ白内障になるから、先に白内障の手術を受けて、多焦点レンズを入れる人もいると聞く。これをやっておくと、老眼と白内障、両方の予防ができる。

こちらの記述も「危ない」。
文章自体、聞き及んだテイの記述になっており、堀江氏の主張では無いという事でしょうが、奇人の一例を敢えて紹介しなくてもと思うのです。

 

たかだか老眼(水晶体の弾力低下)で、水晶体を除去し眼内レンズに入れ替えるというのは、あまりにも進歩的過ぎる話。

 

40代で始まる老眼から、70代の白内障まで30年も時間がある。
これだけの年月があれば、医療の飛躍的進歩も期待できるわけで、40代で急いで不可逆的な医療行為を行う必要はないだろう。

と、思うのが普通かなと。

 

ちなみに、不可逆的な「レーシック」も本書の一節で取り上げられています。
レーシックに関しては、私は十分な歴史と豊富な症例が上がっているので、あとはQOLと患者のリスク許容度次第だと思いますね。 

 

細かいところをツッコんでしまいましたが、本書のテーマであり堀江氏の主張する「治療より予防」というのは、一理どこか100理位あります。

問題は、それに気がついているにも関わらず行動に移さない人が多すぎるし、日本人は画期的な治療法や手術法が大好きで、地味な予防医療には目を向けません。

 

本書を読めば、自身の医療リテラシーの最適化につながり、行動を起こすキッカケになることでしょう。

サクッと読めるので、気軽に手にとって自分の生活を振り返ってみてほしいと思います。


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