出所してからの堀江氏を、ホリエモンチャンネルや書籍を通して、かなり熱心にウォッチしてきました。
逮捕前はかなり拝金主義的な言動で反感を買っていましたが、出所後の活動を見ますと尖ってた部分は丸くなり、受け入れやすい主張や言論を発信していると評価してます。
そんな堀江氏の新書「本音で生きる」ですが、私がメモをつけたところを中心にレビューしたいと思います。
堀江氏の主張は、一貫しており
時間は誰にとっても有限だ。
ということです。
翻って、「人生は限りがある。だから、貴方はまわりを気に掛けて本音を出せない人生を送るべきではない。」というのが、この本のテーマになるでしょう。
本書の中で、本音で生きるためには3つのポイントがあるそうです。
1.言い訳をしないこと
2.バランスをとろうとしないこと
3.「自意識」と「プライド」を捨てること
「言い訳をしないこと」では、物事を始めるのにお金や時間、才能がないことをできない理由にすることがありますが、それぞれ堀江流の突破の方法が書いてあります。
「自意識とプライドを捨てること」についても、堀江氏の回答は明快です。
一言「あなたのことをそんなに注目している人は、そうはいない」
だそうです。
これをやったら目立つかもとか世間から浮くとか考えがちですが、 実際のところ、一般人の私達がそこまで注目を集めることは無いですね。(当然、犯罪行為は別です!)
そういう有りもしない「世間」というものに、とらわれすぎてないかということでした。
本の後半は、堀江氏の仕事術をテーマにして、ベージを割かれていました。
一例として、メール処理術については、
30秒で終わるメールはすぐ返す。
と明快です。私でも出来そうです。
社内メールなどは、簡単な意思表示や指示を書くだけで済むのですが、社外メールは相手との関係性も有り、なかなか5分では片付かないものですね。
その点、チャットだと会話ベースで話をすすめるので、余計な言い回しに必要以上に気を配る必要もないので、大変便利に感じてます。
即断即決、私もこれは進んで取り入れたいところです。
ほかにも仕事術として、堀江氏の情報収集についても、言及が有りました。
この箇所については、若干堀江氏のポジショントークが含まれており注意が必要な部分だと思います。
大事なのは情報のシャワーを常に浴びるということだ。
ニュースキュレーションアプリや、TwitterなどのSNSくらいで、特別なものは何も使ってない。
「情報の大量摂取こそが質の高い情報を産む」という主張ですが、そこでなぜキュレーションアプリを使ってしまうのか?という疑問です。
キュレーションアプリを通して興味のない情報の食わず嫌いを防ぐとは言いつつも、最終的にニュース項目をタップするという行為にかかるわけです。
それなら、別にRSSでもいいんじゃねと私は思うわけです。
現に私の情報収集はRSSをフル活用して、一日300強のニュースを選別しながら、クロールしてます。
キュレーションアプリは、堀江氏のビジネスに関係してるので、肩入れした書き方をしてるなという感想を持ちました。
この本、大変読みやすく1時間程度で読み終えることが出来ます。
ただ、堀江ファンからすると、書いてあることには、あまり目新しい部分は無いと言えるかもしれません。
本の内容が、割と近畿大学卒業式スピーチに沿っていると思いました。
15分程度の動画ですし、こちらを見てから本書を読むと一層理解が進むと思います。
「とにかくやれ」
という、行動第一という主張が本書の各所にあって、新年早々重たくなった心と体に気合を入れるには、 ちょうどいい本だと思います。