巨泉墜つ 昔の巨泉さんは好きだったんだけどなぁ

とうとう、巨泉さんがお亡くなりになってしまいました。
長期に渡り、何度もガンとの闘病を繰り返してきましたが、やはり残念ですね。

タレントの大橋巨泉さん 死去

今の若い子の中には、大橋巨泉を知らない子も出てきてるそうなんですが。

私が社会人なりたてに、巨泉氏のライフスタイル的な書籍を読みこんだりして、タレント司会業の印象よりも心に残ってる芸能人でした。

これですね。「巨泉」。

 

そんな思い出もあり、本棚を漁っていた所、こんな雑誌が見つかりました。

MENS VOX
「巨泉スタイルを手に入れる」

 

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出版は、2000年10月頃です。

巨泉スタイルって?、思う方がいるので説明しますと、ひとことで言うと「アーリーリタイアの勧め 」ですね。

 

氏は、突然芸能界を辞めカナダやニュージーランドに拠点を移し、ゴルフ三昧を繰り返すという生活をその頃始めたのですが、そういう生活を日本人も送らなければいけないよ。って話をインタービューでまとめた本です。

インタビュー記事を改めて読みなおすと、今の巨泉氏につながる部分もちらほらみえかくれていました。

巨泉氏は現在に至るまで、一度も沖縄を訪れたことがない。
「だって、どのツラ下げて行けるんだ。申し訳ない気持ちでいっぱいで、とてもオレはいけないよ。嘉手納みたいに巨大な基地を沖縄に押し付けておいて、遊びになんか行けるか!(以下、略)

MEN’S V.O.X 第8号 46ページ(2001年1月5日発行)

 

まぁ、そんな感じで反体制家・リベラリストとして、母国・日本を捨て海外で悠々自適な第二の人生を送る、経済的自由人「大橋巨泉」だからこそ出来る生き方にある種のあこがれを持ったりしたのですが。。。

 

いつの間にかあれだけ毛嫌いしていた日本の政治の世界に舞い戻り、2001年に政界参入した後は、がっかりさせる言動ばかりで、このような人生の終え方となったわけです。

遺言も
「安倍晋三の野望は恐ろしいものです。選挙民をナメている安倍晋三に一泡吹かせて下さい。」
と、左っぷり全開で逝ってしまいました。

(左派、リベラルのダメさはまた別の機会にでも。)

 

なんで、リベラリストらしく日本と距離を起きつつ国家に束縛されない生きかたを貫かなかったのが、私としては残念なところです。

昔の巨泉さんの姿は好きだったんですけどね。
晩節を汚したとしか思えないのが悲しいです。 

ご冥福をお祈りします。