こんにちわ。管理人のはちく(@hachiku_89)です。
先日、任天堂株式会社の社長が君島社長から、現経営企画室室長「古川俊太郎」氏に交代するという発表がありました。
代表取締役等の異動に関するお知らせ(任天堂HP,2018.4.26)
https://www.release.tdnet.info/inbs/140120180426421086.pdf
賭けに大勝した君島社長
岩田社長急逝の後、後任の社長職がなかなか決まらず。
業績がどん底の中、就任したのが君島社長。
私は、「ワンポイントリリーフ役」として損な役回りで就任したなぁ。
NX(現:スイッチ)の発売を見届け、もし失敗することがあれば引責する形で、後任に引き継ぐシナリオだろうと予測していました。
当時、発表されたNXは懐疑的な見方でしたし、家庭用ゲーム機の将来を誰もが疑う、そんな空気感が漂ってましたから。
ところが、フタを開けると見事に大逆転。
任天堂に、またも神風が吹きました。
「ゼルダ」はメディアや口コミで高評価の嵐。
スイッチの品切れ現象は、人々の飢餓感を醸成し、爆発的な販売を達成するのです。
その後のうなぎ登りな販売業績は、今回の決算発表の通り。
岩田元社長が口にしていた「任天堂らしい利益水準」を突破することになるのです。
古川路線をどう見るか。
古川俊太郎新社長、46歳という若さで就任。
ただ、この人事は任天堂ウォッチャーからしたら、それほど驚くべき事ではありません。
ピョコタンさんと直接お会いした(16年2月)に、この人事をテーマとして2人で討論をしました。
そのとき、ピョコタンさんは力説をして「(古川氏が)なる」と予言をしてたのを思い出します。
実際は、こちらの動画から。
ぼくは任天堂の次期社長が古川俊太郎さんになることを2年前に断言していた!【君島社長退任】【ピョコタン】
今回の交代劇に伴って発表されたサイゲームズとの業務提携。
[任天堂HP]ニュースリリース「スマートデバイス向けゲームアプリ事業における株式会社Cygamesとの業務提携のお知らせ」を掲載しました。 https://t.co/7AsnZNiB7t
— 任天堂株式会社 (@Nintendo) 2018年4月26日
岩田元社長が最後に行ったDeNAとの提携劇に引き続き、任天堂のスマホゲーシフトが加速してます。
スイッチでの成功によって、今後の家庭用ゲーム機市場の将来性や継続可能性を任天堂自身で証明したと思ってたのですが、新社長はそのようには思っていない様子。
この業務提携の裏には、家庭用ゲーム機ビジネスのリスクヘッジとして、収益の多角化を目指す意図が見えます。
企業経営としては、正解かもしれません。
でも、これまで築き上げたイメージが変質していくところが危惧されるところです。
「スイッチ」では、ゲームの「安心安全」と言いながら、
スマホゲーでは、ゲーマーからのロイヤリティをエサにガチャを推進するという食い合わせの悪さ。
これが、人々の目にどのように映っていくのか観察したいところ。
ファミコン時代から、暴利をむさぼる悪徳企業というやっかみに近い批判を受けてきました。
それをバネに、社会に受け入れられるようクリーンで崇高なゲーム観を掲げて来たはずだったのですが・・・。
その歴史を繰り返す事が無いよう願います。
社員だったらどう考えるか。
古川新社長就任で、社長の若返り。
いわゆる会社の若返り化。
これから社内では、社長よりも同世代か若い世代に昇進のチャンスが多く回ってくることになるでしょう。
社内に眠る若手人材をどんどん登用し、鋭いセンスを業務に反映して頂きたい。
一方、それに伴い社歴の長い古参役職者たちは、行き場が無くなる予感。
任天堂ウォッチャー諸氏にとっては、聞き慣れない新ポスト(職位)に配置されるパターンは、そういう事例になってる場合もあるので要注意ですぞ。
管理人はちく(@hachiku_89)のまとめ
やっと古川新体制になり、長期的な視点で事業が行われる気がしてきました。
「任天堂グループの多角化」
手持ちキャッシュをしっかりため込んできましたが、これからは種まき・体力づくりに投下されるようですね。
すべての投資で芽が出るとは思いませんが、今後の行方を見守っていきたいと思います。