多くのプロゲーマーがセカンドキャリア構築に失敗する3つの理由

こんにちわ。管理人のはちく(@hachiku_89)です。

先日、「プロゲーマーの空き巣事件」についてのツイートを見かけました。

eスポーツにも造詣が深いカジノ業界の第一人者「木曽崇」氏のツイートによるものです。

参考として、ここで言う「以前twした」という一節は恐らくこちら。
(こういう趣意のツイートは他にもありますが、ほんの一例です。)

氏と意見を同じく私自身も、eスポーツ懐疑論のスタンスで「プロゲーマー」という職業の成否はともかく、一個人のキャリア構築として考えると危なかしさしか感じません。

自分の考えを整理する上で、プロゲーマーがセカンドキャリアに失敗する理由をまとめてみたいと思いました。

プロゲーマーがセカンドキャリアに失敗する3つの理由

1.業界に残れない。コーチとしての職場が無い

上記のツイートで触れられていますが「ゲームの賞味期限」というものがあり、ずっと同じゲームでeスポーツが行われる訳ではありません。
(せいぜいテトリスやぷよぷよくらい)

ゲームが変われば勝つために必要な要素・経験がガラリと変わり、ゲーマーの実力がほぼリセットされてしまいます。

そうなると、世界チャンピオンでも「ただの人」
再びスターダムにのし上がらないと誰からも見向きもされなくなるのでです。

また、キャリアを終えたプロゲーマーも対象ゲームが異なってしまうとコーチとして迎え入れてくれる現場は、そう見つからないでしょう。

2.リタイアしても不十分な知名度。転身出来ない

eスポーツにおける知名度の上げ方は以下の式で表せます。

人気ゲーム × 実績 × メディア露出度 × ルックス = 知名度

マイナーなゲームではダメ
もちろん、強くないとダメ
TV中継されないとダメ
好感を与えるルックスでないとダメ

現行のプロスポーツ選手やマインドスポーツ(将棋など)においても同じことが言えますが、セカンドキャリアを成功させるには現役時代での「知名度」の高さは不可欠。

将棋の加藤一二三(ひふみん)は実力もさることながら、愛らしいルックスで業界外にも知名度を上げて成功できた方です。
このように知名度が高ければ、リタイア後も何かと活躍の場を得るチャンスに恵まれるわけです。

 

一方、eスポーツ自体が全国民的な興味を引けるコンテンツとは思えません。(「全国民的コンテンツ」という存在自体ナンセンスですが。)
極めてマニアックな世界に金を引っ張ってこようかという話だと思います。

そんな中、2位以下のプロゲーマーたちの知名度など皆無です。
大多数のプロゲーマーは、モブキャラのように消えてしまうのです。

「ブームが来たらガラリと変わる。俺たちの戦いはこれからだ!」
という意見も有るでしょうが、他人依存のタラレバに自分の人生を賭けるのはおすすめしません。

3.青年期に適切な職業訓練を積めない

労働市場的にゲーマーという存在を見た場合、気力体力がある貴重な青年期に職業経験を積めず市場価値があるスキルを獲得できないのは大きな損失だと考えます。

プロゲーマーには一般職務に通じるポータブルスキルは皆無と言うしかなく、彼らのセカンドキャリアは労働市場の厳しい位置からスタートするはめに。

冒頭の元プロゲーマーもちゃんと職があれば罪を犯す事も無かったと思います・・・。
職を得る・社会とつながりつづけるというのは、ボーダーラインとして重要な部分と思います。

 

管理人はちく(@hachiku_89)のまとめ

私の職業観として、自分の好きな事打ち込める事を仕事にすべきだとは思っています。

ただ、「プロゲーマー」には希望が無い。

プロゲーマーは大会のゲームが変われば即死かつキャリアも終了。
訳の分からない手配師のおっさん(大会主催者)次第で、貴方の生活が左右されるのはそら恐ろしい話です。

少なくとも興行を中心とするeスポーツは礼賛する気にはならないのです。

 

最後に「ゲームが好き」を仕事にしたいなら、「ゲーム実況配信者」をファーストチョイスとするべきと言いたい。

・職として成功者が既にいるから。
・ゲームが上手くなくても、動画編集・話術・声質(イケボ)で勝負が出来るから。
・失敗しても動画ジャンルなら何でも転向可能だから。

もちろん「ゲーム実況」で十分な収益を上げて専業になることは容易ではないでしょうが、生存率は高いと思いますね。
現にプロゲーマーもストリーマーと平行しながら活動してるようで、知名度でスタートダッシュが効いた彼らからしたら悪くないシノギだと思います。

 

若者の夢を砕くつもりは毛頭ありませんが、ゲームへの愛深い無垢な彼らの人生が駒のようにもてあそばれるのは、避けてあげたいと思うのです。