こんにちわ。管理人のはちく(@hachiku_89)です。
一話完結のショートストーリー漫画である本作。
一人の登場人物が、あの時「やれたかも」という苦くて甘酸っぱい一瞬の恋のエピソードを独白。
それ訊いた「やれたかも委員会」にて「やれた」のか「やれなかった」のかを判定する
・・・ただそれだけの話。
漫画として、シンプルな舞台設計。
しかし、たまらなく面白かった本作でした。
アラフォー男子に突き刺さる、あの頃の思い出
本作を読んでいると、
当たらずしも遠からず。
自分にもそんなことがあったかもーー。
という、ときめき体験に遭遇します。
「年上のお姉さん」とか「居酒屋で気が合った娘」とか。
そういう一瞬のときめき。
うまくいった経験は無いけど、そこまでカラッカラでも無かった気がする、あの頃。
自分にも思い出の延長線上の遙か先に、もしかするとそんなことが起きたかもという感じ。
「恋愛あったあった」というエピソードに、ものすごく共感をかき立てられてしまうのです。
これが、本作の魅力だと思います。
月 満子女史の「やれたとは言えない」の意味深さ
話を聞き終えた後、「月 満子」女史から
やれたとは言えない
という、札を上げられてしまいます。
このとき、自分も
「やれただろっう!」
と内心思っているのです。
しかし、女史からの淡々とした解釈。
女の思わせぶりな行動に、『意味は無い。』
冷徹なリアリズムに基づいて、同性たる女の行動を解釈。
毎回、この説明にはぐうぅの根も出ません。
男たちの「勘違いやれたかも」に冷や水を浴びせかけます!
盛り上がってしまった読者=己の女性経験値の低さを痛切に感じるのです。
反省と共に女史から「遠い彼方の存在である女=彼女」を学ぶ。
わい、アラフォーにもかかわらず、ひとつ成長した気がしました。。。
管理人はちく(@hachiku_89)のまとめ
基本「やれたかも」というゲスい体験談を話している訳ですが、ぜんぜんやれてないわけです。
結果、「ピュアな恋愛の思い出話」に昇華されるという裏返り現象というのが面白いですね。
この「やれたかも」を振り返るというのは男特有のメンタリティかもしれません。
過去のときめきや思い出を引きずってる女って、あんまりいないんじゃないかなぁ。(当社調べ)
いわゆる「名前を付けて保存」と「上書き保存」というヤツです。
本作に女性が登場する回が1話だけあるのですが、現実においては特殊な事でしょうね。
本作、二作目も鋭意制作中らしいです。
非常に楽しみにしてます!
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